スワップポイントって?
FXは2つの外貨が作る為替差益によって、利益もしくは損失を出す投資の1種です。
要するに、外貨の売買で利益も出れば損失も出ます。
FXの利益や損失はそのほとんどが為替差益です。
ただ、為替差益に比べれば小さいですが、無視のできない利益(もしくは損失)があるのです。
それがスワップポイント。
為替差益が、各通貨そのものの価値の変動によって起こるものだとすれば、スワップポイントは2つの通貨の利息の差です。
当然のことながら、各国の利息がすべて全く同じはずはありません。
そしてもしここで差額が出れば、それが利益・もしくは損失として投資家に還元されるのです。
スワップポイントは通貨間の利息の差が大きければ大きいほど、その額は高くなっていきます。
そのため、今の超低金利の日本円の場合、どの通貨と組み合わせてもそれなりの額のスワップがついてきます。
いまだと特にオーストラリアドルやニュージーランドドルなど、オセアニア通過に高いスワップがつきます。
しかもほぼ毎日つきますので、下手に銀行に預けるより資産を増やせる可能性もあるわけです。
スワップ派と呼ばれる人たちがいるのもそのためです。
ただしスワップでつく利息は為替変動に比べれば微々たる物です。
長期保存を見越してポジションをとったは良いが、反対方向に為替が動き続けるとあっという間に資金が消えてしまうこともありますので、注意が必要です。
またスワップは買いポジションの場合はプラスでつくけれど、売りポジションの場合はマイナスでつく場合もあります。
ロールオーバーがかかるたびにわずかずつといえど資産が減っていくのは、見ていて切なくなります。
売りポジションを長期で保有する場合は注意が必要です。
さらにスワップというのは2通貨間の金利の差です。
景気や国の政策などで金利が変わればその額が変わり、下手をすると逆転してしまうこともありえます。
オーストラリアドルを10年間保有すれば資産が築けるといったことを吹聴している人をたまに見かけます。
ですが、10年後もオーストラリアドルが日本円より高金利である保証はどこにもありません。
為替の動向とあわせて、保有通貨が使われている国の経済状況をチェックすることもお忘れなく。