必ず信託保全の会社を選ぶ

信託保全という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
これは私たちがこれからFXをするためにFX会社に口座を開く際、前提となる条件です。

FX会社には顧客から膨大な量の資金が集まります。
この資金は預託金として信託銀行に信託されています。
このため、顧客の資産はFX会社の運営費用と別に管理されることになり、会社都合で勝手に使うことができないようになっています。

破産などの際も債権者は信託保全された財産については差し押さえ等できないことが法律で定められています。
極端な話、その会社がつぶれてしまっても顧客から集められた資産は会社の借金返済などに使うことができないため、戻ってくると言うわけです。

信託保全されているFX会社はたとえ破綻しても安心、というのはここから来ているわけです。
ところで信託保全には2種類あることをご存じでしょうか。
それは全額信託保全と一部信託保全の2種類。

一部ってどういうことでしょう。
文字通り顧客から預かっている資産の一部だけを信託保全し、他は自社で運用しているということです。
万が一、FX会社がつぶれた場合、資産は一部しか返ってきません。
今の時代、どんな大企業でも倒産しない保証などありませんので、必ず信託保全の会社を選びましょう。

ちなみに全額信託保全にもいろいろあります。
たとえば全額信託保全だけど、一週間に一度信託午前額の入れ替えをしている会社だと、増減した資産がタイムリーに保全されないのです。
利益分が保全されない状態の期間ができることになります。
このほかにも外貨分については信託保全されないFX会社などもあります。

最後に、信託保全は確かに安全度が高いですが、絶対ではないことを付け加えておきます。
FX会社の信託保全先を確認してみてください。
銀行ですよね？
銀行だってつぶれない保証はありません。
最も銀行はメガバンククラスであれば破産しても、私たちの税金をつぎ込んで助けてもらえますけどね。