昼夜問わずに売買可能
ビジネス雑誌や投資の本でFXはビジネスマン向け、主婦向けなどあらゆる人をターゲットに紹介されています。
これはFXが小資金でやることができる投資法だからというのもありますが、昼夜問わずいつでも売買可能な投資法ということに起因しています。
為替の売買はそれぞれの市場で行われます。
日本時間の午前9時から午後3時までは東京市場、午後3時から深夜0時まではヨーロッパ市場といった具合ですね。
そうでなければ経済がとまってしまうので、当たり前といえば当たり前なのです。
主婦であれば朝は朝食をつくり、夫や子供を送り出してから掃除・洗濯、それが終わってから夕方までの時間をトレードにあてることが多いようです。
サラリーマンであれば仕事を終えて家に帰り、夕食をとってからというスタイルが多いでしょうか。
東京市場・ヨーロッパ市場・ニューヨーク市場はこの3つで世界の通貨のやりとりの大半が行われることから、世界3大市場といわれています。
もちろんこのほかにもさまざまな市場が存在していますが、市場規模としては3大市場と比べると大きく劣ります。
さて、このように昼夜問わず売買ができるのがFXの大きな魅力のわけですが、それぞれの時間で通貨は特徴的な動きをすることを忘れてはいけません。
これを把握せずに、その時間帯にマッチしない手法・ロジックでトレードをしても勝つことが難しいからです。
まず日中、東京市場が開いている時間帯。
世界3大市場の中でもっとも通貨の流通が少ない時間帯です。
また、為替の価格に大きな影響を与える経済的な発表等があまり行われないため、各通貨は一定のレートの間を行ったりきたりするレンジ相場を形成しやすくなります。
トレンドに特化した手法だと、思ったように利益が取れなかったり、往復で損切りを連発することになりかねませんので注意が必要です。
次にヨーロッパ市場の時間帯。
この時間帯から市場が活発に動き出します。
一般的にはヨーロッパの機関投資家などがトレンドに沿った売買をし、直近の高値・安値付近から逆張りを狙ってきますので、あまり欲張ると決済のタイミングを逃しがちになります。
夜9時以降はニューヨーク市場とヨーロッパ市場が同時に開いている時間帯です。
もちろん通貨の特徴もあるので一概には言えませんが、もっとも通貨の流通量が多く、大きなトレンドが発生しやすい時間帯になります。
また、雇用統計など重要な指標が発表され、トレンド転換の引き金になることもありますので、発表前はポジションを整理しておくことが望ましいといえるでしょう。
これらは必ずしもそのとおりになるわけではありませんが、傾向として往々にやってきます。
流れに逆らわないトレードを心がけましょう。