外国の経済を知る

米ドルの特徴

米ドル、アメリカで使われているドル通貨のことですね。
ドルにはこのほかにもオーストラリアで使われるオーストラリアドル、ニュージーランドで使われるニュージーランドドルなどがあります。
そういった他国のドルと区別をつけるために米ドルと呼んでいますが、何もつかないドルはほぼ100%この米ドルを指します。

米ドルは世界で一番多く流通している、いわば世界の標準通貨です。
流通量が多いため、ほぼ全てのトレーダーが必ずといって良いほどドルの絡んだ通貨ペアで取引をします。
その影響力の大きさはすさまじく、世界中に存在する全ての通貨が、米ドルに操られているといっても言い過ぎではありません。

FXをやっている方の中には、ユーロ円、ポンド円、オーストラリアドル円といった通貨ペアで取引を行っている人もいることでしょう。
これらには米ドルの文字は入っていません。
しかし、これらの通貨ペアにもドルの影響は及びます。

こういった通貨は円で直接各通貨を売買しているように考えられがちですが、実は円を一度米ドルにして、米ドルでユーロなどの各通貨を売買しています。
そのため、たとえばユーロ円だったら、ユーロドルとドル円、それぞれの為替が掛け合わされた動きをします。

ドルが直接名前に出てくるもので主要通貨ペアと呼ばれているのが、ドル円とユーロドル、ポンドドルです。

FXを始めた人がまず始めに手を付けるのは、おそらくドル円でしょう。
ニュースや新聞でも毎日必ずレートが載っていますから、なじみやすいのでしょうね。

ドル円の動きの特徴はボラティリティが低く、他の通貨ペアに比べて大きな変動がないことです。
そのため、特に日中は行ったり来たりのレンジ相場を形成しやすいのでトレンドラインの反発を使って往復で利益を稼ぐトレードがやりやすい通貨ペアになります。

ユーロドルは世界で1番の流通量を誇るドルと2番目の流通量を誇るユーロの組み合わせ。
世界で一番FX売買が行われている通貨ペアです。
多少ノイジーですが、流通量が多いため比較的テクニカル通りの値動きをすると言われています。
また、比較的トレンドがはっきりしやすく夕方以降は一方向に伸びるトレンド相場を形成しやすくなります。

ポンドドルの特徴は何といってもボラティリティが大きいことです。
1日に数円単位で動くことも珍しくないため、1時間以上の長い足でトレードをすればかなりの額の利益・損失ができます。