外国の経済を知る

よく聞くFXって何?

最近、投資やマネー雑誌はもちろん、普通の週刊誌などでも良く目にするFXという言葉。
お金が儲かる、くらいのことは知っているでしょうが、実際にどんな仕組みで利益が出るのかご存じですか?

FXは外国為替の価格変動による利益を狙う投資方法です。
外国為替というとまず思い浮かぶのはアメリカのドルですが、世界には国の数だけ通貨があります。
そして通貨は各国の経済事情、政治的背景、投資家の売買などによって刻一刻と価格を変えています。
そこでその通貨が安いときに買って、高くなったら売るとその差額分が利益になるわけです。

FXは投資ですから利益が出ることばかりではありません。
価格が上がると見込んで買ってもその後下がってしまえば、その分が損失になってしまいます。

為替の差額で利益や損失が出るという点では、外貨預金も同じです。
ただFXと外貨預金にはいくつか大きな違いがあります。

その一つがFXの場合、通貨を買うだけでなく売ることもできるということです。
通貨を売った場合は、買った場合と反対で価格が下がる(安くなる)ことで利益が出て、反対に価格が上がる(高くなる)ことで損失が出ます。
これにより、株に代表されるほとんどの投資が値段が上がらなければ利益が出せないのに、FXの場合はどちらでも利益が出せるわけです。

冒頭でもお話ししたとおり、外貨は国の数だけその種類があります。
その全てをFXのトレードに使えるわけではありませんが、ドル・ポンド・ユーロ・オーストラリアドル・フラン・ランドなど、世界的に流通量の多い様々な通貨が日々売買されています。

それぞれの通貨には、たとえばドルやフランは値動きが少なく、一定の価格帯を行き来するレンジ相場を作りやすくなっています。
ユーロやポンドは値動き幅が大きく(経済用語ではボラティリティが大きいといいます)、一度上がり出す(下がり出す)とその方向にトレンドが継続する、というようにそれぞれの特性があります。
これらの性質を把握し、様々なロジックを駆使して為替相場から利益を上げるのがFXの頭の使いどころ、というわけです。